住宅ローンを銀行に交渉したら金利が下がった話


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何をとち狂ったのか結婚して住むための新居に新築マンションをいきなり買いました。今から17年ほど前のことです。

大体の住む場所だけを決めていて、分譲と賃貸の両方でマンションを探したのですが、思ったより賃貸の家賃が高かったことと、当時の金利が低かったこともあってあまり深く考えずに新築分譲を買うことを選んだのです。綺麗なマンションショールームを見て購買意欲が一気に上がったのも今思えば若かったなぁと思います。

 

当然ローンを組むことになるのですが、最初は大手都市銀行で35年の変動金利を組みました。確か金利は1.5%くらいだったと記憶しています。

変動金利なので何年か毎に金利の見直しがあるのですが、最初の見直しの時、予期せぬ上がり幅となったのであらためて説明を聞いたところ、全然私が理解していたものとは内容が違っていたことが判明したのです。

契約当時の銀行員さんの説明が不足していたのか、私の理解が乏しかったのかわかりませんが、当時は金利がドンドン上がっていくとの予想が大半でしたので、とにかくこのままの変動金利ではまずいと感じた私は別の銀行での借り換えを検討し、今度は都市銀行系列の信託銀行で20年の固定金利で借り換えをしました。金利は2.7%でした。

月々の返済額は上がりましたが、これでもうローンのことは考えなくていいなと一安心しました。

 

ところが、さらに何年か経つと金利は上がるどころかドンドンと下がり続け、2.7%の固定金利は市場と乖離し始めました。

そしてとうとう10年の固定金利が1%を切り始めたため2度目の借り換えを検討することにしました。

 

しかし、2度目になるしそんな簡単にいくかなぁと、、不安になりました。

 

で、色々とネット銀行を中心に調べていると固定10年で0.6%ぐらいになっていると知り、多少の借り換え手数料を払ってでもメリットがあると判断しました。

 

そしてネットで色々と情報を読み漁っていると、別の銀行で借り換えをせずに同じ銀行で金利だけを交渉して下げてもらったという事例に出くわしました。さらに情報を探すと同じような記事を複数見つけました。

 

これはもうやってみるしかないなと決意した私は銀行に乗り込みました。

『他行への借り換えを検討しているが、なるべくなら他行へ移りたくないので金利の引き下げを検討してもらいたい。』と申し出てみたところ、少し怪訝そうな表情をされたものの、割りとアッサリと相談に応じてもらえました。拍子抜けした感じです。

そして諸々のやり取りの末に0.65%に引き下げてもらえることになりました!

少し月額の返済が増えてもいいので期間を短くしたいとの希望は認めてもらえなかったのですが、その代わりに月額約7千円を下げることができました。少し事務手数料は必要でしたが、それでもトータルの返済額を約100万円も下げることが出来たのです。

最初はダメ元のつもりでしたが、全然そんなことはなく手続きも難しくはありませんでした。

案外こういうケースが他にもあるせいなのかなぁとも思いましたが、数年間の返済実績がありましたのでその実績によって、他行へ流出させる方が損失と判断されたのではないでしょうか。

 

とにかく今の市場の金利相場と大きな差があって、返済期間も長く残っている場合は交渉してみるのも家計見直しの有効な手段かもしれません。