ホワイト企業で結婚しない女性たちの話


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私が働いている会社の部署の女性陣は皆さん年齢が高いです。40代50代は当たり前で、昨年は60歳と65歳の人が定年退職しました。65歳の人は延長雇用の末の退職です。ちなみにお二人とも独身でした。

これを当たり前にとらえている周りの人たちも含めてホワイトな会社は凄いな~と思います。

 

ピントこない方のためにご説明しますと、私は今の会社に転職する前は人の入れ替わりの激しいブラック企業で働いていたので女性はおろか男性でさえも定年まで働くイメージなんて全くありませんでした。なので、普通に女性が定年まで、さらには延長雇用まで出来るのが単純に凄いと思えるのです。

 

女性社員(契約社員も含め)の多くは事務職を担当していて、仕事の量も多くなく(ごめんなさい。これは私の勝手な推測です)、大きな責任も持たされずにほぼノープレッシャーでいられる(これは当てはまっていると思います)ので、たとえ飛び抜けて良い待遇ではないとしても辞めるという選択にはならないのだと思います。総じて居心地が良いのだと思います。

そもそも男性社員の離職率も低いですし、廻りにベテラン女性も多くいますので、年齢が高くなってきたから居づらくなるとかそういう雰囲気も感じません。専門職でもなく、特別な資格を持っているわけでもないのでスキルアップ転職をするようなことも無いです。

結果として皆さん長く勤めているという感じです。

 

女性陣は一般職の事務職がほとんどで、転勤などもほとんどなく同じ部署に長く勤めているので仕事の安定感は抜群です。異動で何年かおきに替わる管理職なんて多少は不在でも全然問題ないですが、事務の女性がいないとたちまち仕事が回らなくなります。これってこの存在感だけでも承認欲求というやつも満たすのではないでしょうか。

 

仕事が安定していて、自分から辞めたいと思わなければずっと続けられるので、経済的な依存の必要もなく無理に結婚なんてする気になんてならないのでしょうか。それとも結婚願望はあるけど年齢が高くなるにつれて恋愛に対するハードルが上がってしまって面倒くさくなってしまうのでしょうか。そのへんの心理はよくわかりませんが、とにかく独身女性の割合が高いです。

先程お話した定年退職されたお二人も決して容姿が悪いとかではなくて(むしろ美人の部類と思います)、とても気遣いのある人なので相手なんて普通に見つかりそうなのになぁと思ったりします。気は強そうですけどね。

社内恋愛して別れてしまったらさすがに居づらくなってしまうでしょうから、そんなリスクを先に考えてしまうのも理解できます。居づらくなって辞めたりしたくないですもんね。

でも社内が嫌なら社外で婚活すればいいと思うのですが、私が知らないだけなのかそんな感じもありません。そういう話をすること自体が出来ない雰囲気なので聞いたこともないんですけど。

結婚とかそんな話は抜きにしても人生観というか何と言うか、一度じっくりどなたかとお話してみたいなぁとは思います。なかなかそんな機会は無いんですけどね。何人かの飲み会で一緒になったとしても、セクハラ扱いされるのを恐れてか誰もプライベートの立ち入ったことは聞こうとしませんし、自分のことをベラベラと話するタイプの人もいないので、当たり障りの無い会話で時間が過ぎることがほとんどです。今ではコロナの影響で飲み会そのものが全く無くなってしまいました。

 

人それぞれの事情や考えがあって結婚するしないは他人の私が知るよしもない話ではあるのですが、アホみたいな男に人生振り回されるくらいなら一人の方がラクで楽しいし、その方が堅実だとも思えるので賢い人ほど相手に対するハードルも上がってしまうのかもしれません。深く考えていない若い時の方が勢いで結婚に至るのでしょう。実際、私も今の年齢で独身だとしたら色々なことを考えてしまって簡単に結婚とか出来ないと思います。

 

長々と書いてきましたが、第二次ベビーブーム世代の私たちが高齢者になった時、今よりも少子高齢化はもっともっとどうしようもない社会問題になると思えて仕方がなく、自分の子供たちの世代が今の私くらいの年齢となった時に暮らしやすい世の中なのかと漠然と不安になったりします。まぁ、今の暮らしに精一杯な状況なので漠然とだけですけど。

 

最後に、転職をお考えの方で実際の職場を見る機会があるのであれば(なかなか無いとは思いますが)、ベテランっぽい事務の女性の割合が高い会社はホワイトの可能性が高いと考えてよいと思います。その環境が自分に合っているかどうかはまた別問題ですが、少なくともブラック企業を避ける指標にはなるのではないでしょうか。