ブラック企業からホワイト企業に転職して10年以上過ぎた今思うこと


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まだ記憶に新しい2008年の後半に起きた「リーマンショック」ですが、私はその直前の2007年から2008年の夏頃にかけて転職活動を行いました。そしてその年の秋に内定をもらい、2009年の初めに今の会社に転職しました。当時、年齢は30半ばになっていました。

今でも言われているのか知りませんが、当時は「転職35歳限界説」が囁かれていましたのでギリギリの年齢だったのかなと思います。今だともうちょっと年齢の幅は広がっているのでしょうか。

また偶然とはいえ、活動がリーマンショック後だと求人は激減していたと思いますのでもっと苦労していたと思います。実際、転職してすぐに『あと半年ほど後だったら採用自体を見送っていた。』と今の会社の人に言われましたので、その点からもギリギリのタイミングでした。

 

転職活動期間は約1年かかりましたので、長いように思われるかもしれませんが、前の会社に在籍しながらの活動だったことと、情報収集に多い目の時間を費やしたことが原因です。

元々ブラック企業で働いていて、転職の動機が「40歳や50歳になっても安定して働けること」でしたので、是が非でもまたブラック企業への転職を避けたいという思いから慎重になっていたと思います。

 

そしてもう少し「情報収集」という部分について詳しく言いますと、「情報収集」すなわち求人募集を探すことがメインになるのですが、一見良さそうに見える会社でもずっと人を募集しているところはろくなもんじゃないと思っていました。だって年がら年中求人している会社なんて入ってはすぐに辞めてを繰り返すような定着率の低い会社に違いありません。そういう会社を避けようと思うと、募集を見てるだけの一定の期間が必要だったのです。

まぁ、その間にお宝求人が出ている可能性もありますので、これが100%正解とは絶対に言えないですが、すぐに飛び付くのは良くないんじゃないのかなぁと思うのです。

で、当時私は3つの転職サイトを使って毎週求人をチェックしていたのですが、仕事しながらで(当時はスマホとか持ってないので)家に帰ってからパソコン立ち上げて見なきゃいけないというのは、まぁまぁハードルが高くて労力も掛かっていました。でも、1~2ヶ月過ぎたあたりからはそれぞれのサイトの「新着情報」をチェックするだけで済むようになりましたので労力も半分以下になりました。でも、ずっと求人しているような会社でも一定の期間毎に「新着情報」として掲載されますので騙されてはいけないのです。

そんな中でチラホラと本当の「レア求人」の存在に気付くようになりました。

求人サイトであまり見かけない会社の募集で良さそうな待遇のものに応募し始め、最初はなかなか書類選考に通らなかったのですが、職務経歴書や履歴書の内容を見直すなどしているうちに面接に数社たどり着くようになりました。その内の一社が今の会社です。

「いつまでに転職しよう。」とか全然考えずに活動していましたが、『よくこのタイミングで転職出来たね。』と周りの何人かに言われました。でも逆にリーマンショックがくることがわかっていたら焦りとか生まれてしまってうまくいかなかったんじゃないかなと思います。

彼女いるときの方がモテるってあるあるだと思うんですけど、それってきっと『余裕』を醸し出してて雰囲気出てるからだと思うのです。

転職も同じで、別に私が余裕かましていたわけではないんですけど少なくとも先に仕事を辞めて焦ってガツガツしてる人よりは良く見えたのでないのかなと。

まぁ、一応は一通りのやるべきことはやったつもりですけど、特に秀でた能力や実績があったわけでも無いのに未経験の業種にその年齢で移れたのはたまたま『運とタイミング』がよかったの一言に尽きます。本当にそう思います。

そのタイミングに合わせる為の多少の努力はありましたけど。

いまだに持ってる資格は普通免許だけですし、、

 

とても前置きが長くなってしまいましたが、転職の動機が「40歳や50歳になっても安定して働けること」だったことを考えると、10年以上たって50代目前になった今でも普通に第一線で仕事が出来ている今の現状からは当初の目的を達成していると言えます。

ただ、当然ですが良いところばかりではありません。面白味のある人が少なかったり、積極的に仕事をする人が少なかったり、閉鎖的な昇格制度だったり、プロパー社員との扱いの違いを感じたりと、不満なところを数え出したらキリがありません。

つい先日も『仕事がつまらない』というブログをアップしたばかりです。

 

転職して数年後に地方に単身赴任となった時も思ったのですが、『5年後なんてどうなっているかわからない』というのは今でも強く思っています。

地方転勤なんてほぼなかったブラック企業から全然違う業種の仕事をしていて、さらに単身赴任で今まで縁もゆかりもないところで住んでるなんて前の会社にいるときは想像もしていなかったことでした。

この年になってまた転職ってことはあまり考えてないのでこの先の5年10年でこのときほど環境が激変していることはないと思いますが、何が起こるかわからないですよね。誰が一年前にこのコロナを想像していたでしょう。

今のところ待遇を維持してくれている今の会社には素直に感謝の気持ちです。

でもこの先の保証なんてないと思っています。世の中がどう変わっているかなんてわからないですし、古臭い経営の今の会社がさらなる急激な環境変化に完璧に対応出来るとはとても思えないからです。

 

今の暮らしに有難味を感じながらもどうすることも出来ない将来の不安も同時に感じている今日この頃です。